ボタンクリックで選択範囲をPDF化する【Excelマクロ/VBA】

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ExcelのVBAを使えば、シートをPDFファイルに変換して保存することができます。

選択した範囲をPDFファイルに変換して保存する方法 について説明します。

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イメージ動画(音声はありません)

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サンプルダウンロード

説明に使用しているエクセルファイルです

下図のような表示が出た場合は、以下の手順でマクロを有効にできます

  1. 一度、エクセルを閉じる
  2. ダウンロードしたエクセルファイルを「右クリック」
  3. 「プロパティ」を選択
  4. 「全般」タブのセキュリティの「許可する」に
  5. 「適用」ボタンをクリック
  6. 「OK」ボタンをクリック

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動作の流れ

  1. PDFにしたい範囲を選択
  2. ボタンをクリックする
  3. 保存先を選択するダイアログボックスが表示される
  4. 保存先を 確定 or キャンセル
    • 確定:選択範囲がPDFとして保存される (保存と同時にPDFが開く)
    • キャンセル:何もせず終了

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エクセルへ実装手順

STEP
エクセルファイルを新規作成する

Excelを起動し、新しいワークブックを作成します。

STEP
VBE(VBAエディタ)を開く

「開発」タブをクリックし、「Visual Basic」アイコンをクリックしてVBAエディタを開きます。

STEP
モジュールを作成する

「挿入」メニューから「モジュール」を選択して、新しいモジュールを作成します。

STEP
コードを書き(コピペし)「上書き保存」して閉じる

作成したコジュール(Module1)にコードを書く(コピペする)

「上書き保存」する

上書き保存すると、名前を付けて保存のダイアログが出るので、ファイル名を入力し、ファイルの種類を「Excelマクロ有効ブック(.xlsm)」にして「保存」します。

VBE(VBAエディタ)は「×」で閉じてください。

STEP
ボタンを配置する

「開発」タブの「挿入」から「ボタン」を選択してください。

ボタンを任意の場所にボタンを配置します。配置すると「マクロの登録」ダイアログが出るので、先ほど書いた(コピペした)マクロを選択し「OK」します

STEP
ボタンを押すとマクロが実行されます
STEP
ブックの保存

「保存」(上書き保存)します。

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VBAコード

Sub ExportToPDF()

    'セルが選択されている場合のみ処理を実行
    If Selection.Cells.Count > 0 Then

    ' 保存するPDFファイル名はシート名とする
    Dim defaultFileName As String
        defaultFileName = ActiveSheet.Name

    '保存ダイアログを表示して保存先を指定させる
    Dim savePath As Variant
        savePath = Application.GetSaveAsFilename( _
                    fileFilter:="PDF Files (*.pdf), *.pdf", _
                    Title:="Save PDF As", _
                    InitialFileName:=defaultFileName)

        ' 指定されたファイル名でPDFファイルを作成して保存
        If savePath <> False Then
                ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = Selection.Address ' 印刷範囲
                With ActiveSheet.PageSetup
                    .LeftMargin = 0 '余白(左)
                    .RightMargin = 0 '余白(右)
                    .TopMargin = 0 '余白(上)
                    .BottomMargin = 0 '余白(下)
                    .HeaderMargin = 0 '余白(ヘッダ)
                    .FooterMargin = 0 '余白(フッタ)
                    .Orientation = xlPortrait ' 縦向き
                    .Zoom = False '拡大縮小
                    .FitToPagesWide = 1 'ページ数(横)
                    .FitToPagesTall = 1 'ページ数(縦)
                    .PaperSize = xlPaperA4 ' 用紙サイズ
                    .CenterHorizontally = True ' 水平中央揃え
                    .CenterVertically = True ' 垂直中央揃え
                End With
            
                ' PDFを作成して保存して開く
                ActiveSheet.ExportAsFixedFormat _
                    Type:=xlTypePDF, _
                    Filename:=savePath, _
                    Quality:=xlQualityStandard, _
                    IncludeDocProperties:=True, _
                    IgnorePrintAreas:=False, _
                    OpenAfterPublish:=True
        Else
            MsgBox "「キャンセル」されました。"
        End If
    Else
        MsgBox "範囲選択されていません。"
    End If

End Sub

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PDF化のメリット

異なるコンピューターやプログラムでも同じように表示されるため、共有するときに表示崩れなどの問題が発生しません。

印刷時にレイアウトが崩れることがなく 印刷したい人にとっても便利です。

パスワードを設定することができ、不正アクセスを防ぐことができるので、セキュリティ上のリスクを減らすことができます。

検索機能やブックマーク機能があり、大量の情報を含むファイルを効率的に管理することができます。

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PDF化のデメリット

編集が困難であるため、情報の修正や更新が必要な場合には、元のエクセルファイルを編集する必要があります。

PDFファイルは、テキストや画像などのファイルサイズが大きくなることがあり、ストレージの使用量が増えることがあります。

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